日本の城を学ぶ
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防衛・攻撃の要「櫓」

櫓(やぐら)は弥生時代頃には既に存在が確認されている歴史のある建造物で、物見台に毛の生えた程度の物から、天守のような本格的な建造物に発展していった。城の敷地の隅々に配置され、城壁に接近する敵を効果的に迎撃可能にしたり、城門や本丸といった重要な地区の防護の為に置かれたりするなどその目的は様々で、狭間(さま)と呼ばれる弓や鉄砲の射撃穴を備え、城郭防衛の文字通りの壁として用いられた。また、その空間は合戦以外の際には倉庫や住居としての役割も備えていたのである。

心休まる「庭園」は城主の別荘

時代が経つにつれ、城主が暮らす御殿とは別に庭園を備えた屋敷を立てる事が流行し始めた。池の中に島々が存在し、その間に橋が架けられた回遊式庭園と呼ばれるものには、茶室や東屋といった数々の庭園を彩る建物が置かれていた。