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藤同高虎という人物

藤同高虎は羽柴氏に仕え続けた加藤清正とは対照的に、その主君を何度も変えている事がその特色として挙げられる。浅井、磯野、豊臣、そして徳川へとその興隆を察知し、自らの領地を広げつつ仕える先を変えていった高虎だが、最後の主君となった徳川からの信頼は、江戸城の普請を請け負った事などで厚いものがあったと言われている。事実として、藤同家は外様大名でありながら、32万石にも及ぶ、全国有数の石高数を誇っていた。

徳川に重んじられた外様

高虎は築城家として特段高い評価を受けており、城内の設計を重視した構造をその特徴としている。内部に敵を寄せ付けない直線的な構造は、その内側の空間を自由に使う事が出来、合戦時以外においてもそれは長所として機能するのである。