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民の暮らす城下町

城の周りにある町、それが城下町である。城は本丸、二の丸、三の丸といったように複数の区画に分けられており、藩主や家老の住まい、藩の施設という具合に重要な度合いの高い建物が中心部に建てられていたが、それに加え町人達の住む家や寺などがある周辺の城下町は、城の中心を隠すような家屋の配置や曲がりくねった街道などを備え、城の防衛時においても敵のかく乱や時間稼ぎなどの役割を果たしていたのである。

城下町跡に見る、城下町本来の性格

城下町が持つ本来の役割…すなわち、防衛ラインとしての機能は、今なお残る城下町の跡から感じ取ることができる。袋小路や丁字路、直角に曲がる道など、歩きにくいことこの上ない。しかし、本来の目的に照らし合わせると、これはまさに設計者が意図した通りなのだ。