最前線にもなる寺院・神社
武家諸法度において、城の石垣の新設や修繕に対しては制限が定められていたが、城の石垣とは違い寺社や神社のそれに対する制限は存在しなかった。そのため寺社はその耐久性に優れた建築物と相まって高い持久性を誇っており、そのため城攻めの際には町の外周部にて敵を食い止める最初の砦として機能していた。中には城下町に寺社を集中させるなどの都市設計により敵の足止めを図った例も存在する。
柵の無い町人地
商人や職人の住む町人地は、中級の侍町と低級の侍町の間に位置し、主要な街道に沿って商人の家が立ち並び、その裏通りに職人たちの住まいが置かれていた。その家は城主から貸与される武士の住居とは異なり、町人の個人所有も認められていたのである。