日本の城を学ぶ
HOME日本の城の昔と今 > 2度作られた大阪城

2度作られた大阪城

現代に残る大阪城は豊臣氏によって築かれたものではなく、徳川氏によって新たに造られたものだ。これは大坂夏の陣において焼失した大阪城を再建する際、石垣と堀の深さを倍にする必要があったためで、元あった城を埋め立てる形で今の城が存在しているのである。しかしながら豊臣の存在が全て消し去られたわけではなく、権力移行の象徴として城門や櫓の名称がそのまま残されるなど、その名残は今でも見られる。

堺から大阪へ

江戸城とは違い、大阪城は今もその敷地の全てがそのまま残されている。建造物に使われた物としては日本最大の大きさを誇る蛸石の使われた石垣や現存最古の歴史を誇る櫓といった建物の数々等、重要文化財として指定されているものも少なからず存在している。